タイポップスに影響を与えたものは?



2007年05月15日(Tue)
タイポップスに影響を与えたものは?
日本なら演歌に民謡、韓国ならトゥロットにパンソリ、タイならルークトゥンにモーラムと、自国固有の歌唱法やジャンルがあるのに、アメリカやイギリスの影響を多大に受けた広義のポップスが世界的に全盛ですよね?


日本では若干のタイムラグがあるものの戦後はほぼオンタイムでそれらが入ってきているように思います。1世代・2世代前のおじさんたちはエルビスビートルズに熱狂していて、そこから「和製」なものが生まれて今日に至ってます。


日本・韓国・タイの中で、一番コテンパンにやられて立ち直れそうに無かったはずの日本だったのに、ある意味潔かったのでしょうね。一番早く独自のポップスが派生しています。


お隣の韓国はというと、40歳前後の人は、残念ながら自国のポップスを楽しめなかった世代なんです。そう、なかったから。
今でも韓国といえばバラードとヒップホップが強く、ギターサウンドの空白地帯。これはロック全盛の時代にポップスが生まれるほど政情が安定していなかったから。


日本でサザンが出てきてJ-POPの火柱があがったころ、人気実力ともにNo1だったのが、「トラワヨ プサンハンエ:プサン港へ帰れ」のチョ・ヨンピルです。彼がある意味韓国にロック的要素を吹き込んだのですが、トゥロット色がとても強いままでした。


先に韓国ではヒップホップのパワーが強いと書きましたが、実は必需品のレコード自体が、韓国にはほとんどないそうです。これもレコード全盛時代に政情が安定していなかったからというわけなのです。どうしてレコード?という方、DJ用です!
そして政情が安定し始めたころに、アメリカのヒットチャートを席巻していたのがヒップホップだったのです。


そうなると「世界No1の国の音楽=ヒップホップ」と言う図式が成り立ち、K-POPといわれるジャンルの片翼はヒップホップとなったのです。



前置きが長くなりました。
それでは、タイは?
残念ながらよくわかりません。良質な資料にも出会ってないし、コミュニケーション能力も無いので、昔のことを聞くこともできません。


逆説的に現状から把握すると、比較的良質なギターサウンドがあり、ヒップホップはかなりしょぼいということで、韓国よりも日本に近い発展の形式だったのではないかと類推できます。ベトナム戦争期にアメリカ兵が駐留していたことも大きな要因でしょう。
ただ、独自の音楽が派生するまでにはかなり時間を要したようです。


では、いつが創世記なのか?
少ない知識で鑑みてみると、80年代初頭ではないかと思われます。
カラバオのデビューが81年で、トンチャイのデビューが83年ということなので、そのあたりでしょう。狭義のジャンルわけをすると微妙ですが、タイ色のあるシンガーで、今でもレジェンドとして活躍している彼らが始まりであるとすると収まりがいいのです。
(もっと古いレジェンド的な人いますか?)


ここで昨日の『谷村新司』が登場します。
彼がアリスを率いて初めてのバンコク講演を行ったのが、1981年9月12・13日。場所はタマサート大学の講堂だったようです。もちろん、前年にソロで発表した名曲『昴』を引っさげて。


おそらく日本で言う『ビートルズがやってきたヤーヤーヤー』状態だったはずです。
場所的にも、当時の富裕層の子女が見に来たことでしょう。
そして、混沌としてビッグバン直前だったタイポップスの起爆剤になったのではないでしょうか?


だから今でも当時の若者層、現在のタイの中核を担う世代に会うと「昴歌ってよ!」って言われるのです。


『谷村新司』はタイでもレジェンド。
「ビートルズ無くしてJ-POP無し」と同じように


谷村新司無くしてT-POP無し


決して大げさではないこの推論、結構な線でビンゴだと思うのですがどうでしょう?



Rose  

タイポップス


   


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